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隣人の音のトラブル

Q:隣に住む人が夜中にピアノの練習をするので、音がうるさくて眠れません。どのような解決方法がありますか?

A:戸建て住宅の場合は、地域の自治会などに相談して、話し合いによる解決のあっせんをしてもらう事が考えられます。マンションなら、まずは管理会社に相談してみましょう。さらに、お住まいが区分マンションの場合は、建物の区分所有等に関する法律で、建物の管理または使用に関して住民(区分所有者)の共同の利益に反する行為は禁止されています。そこで、マンションの他の住民からも同様の苦情が多く寄せられているときは、規約で騒音防止のルールを定めることも一案でしょう。

それでも解決しない場合、ピアノの音が受忍限度の範囲内(客観的に見て、社会生活上我慢せざるを得ない程度の不快さと考えられる範囲内)かどうかを検証し、受忍限度の範囲を超えるようなら、民事調停、民事裁判の手続きにより、相手側に対して音量を下げることや、練習の時間帯を変えること、週あるいは月ごとの練習回数を減らす事などの対応を求める事ができると考えます。また、損害賠償(不眠症になった場合の医療費、慰謝料の支払い)の請求が認められる可能性もあります。

ただし、判決を得るまでには相当の時間がかかることもありますので、当面の措置そして、裁判所に仮処分(例えば、裁判の決着がつくまで、相手方に夜間のピアノの練習をやめるよう命令すること)の申し立てをすることも考えられます。

ポイントは、第三者(調停員や裁判官に納得してもらう)証拠ならびに証明材料をそろえる事です。受忍限度の範囲内(客観的に見て、社会生活上我慢せざるを得ない程度の不快さと考えられる範囲内)かどうかの検証は当方にお任せください。

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